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内需系のテーマ株などに資金向かいやすく

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。119.71円安の17610.13円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。ギリシャでの次期大統領を選ぶ3回目の投票は、政府・与党の擁立候補の就任が否決された。米国市場などは底堅かったが、大阪225先物はシカゴ清算値を下回ってのスタートとなった。その後は17700円を挟んでのこう着となる中、次第に下げ幅を拡大させている。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。セクターでは、繊維、鉱業、空運、ゴム製品、金属、海運などがしっかり。一方で、証券、精密、化学、電気機器、医薬品、機械などが冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、ソフトバンク<9984>、TDK<6762>などが軟調。半面、東エレク<8035>、日化薬<4272>、東レ<3402>などが堅調。

 日経平均はじり安基調が続いており、再び25日線に近づいている。前日に長い下ひげを残しており、目先底に期待したいところなだけに、仕掛け的な売りが出てくる可能性がありそうだ。一方で、日銀のETF買入れが意識されるところでもあり、25日線が支持線として機能するようだと、リバウンドをみせてくる可能性はありそうだ。
 一方、17600円処でのこう着が続くようだと、値動きの強い銘柄などについてもポジション調整とみられる動きに上値を抑えられやすい。とはいえ、ギリシャ問題については1ヶ月間は不透明感がくすぶるとなれば、内需系のテーマ株についてはリスク回避的に資金が向かいやすいだろう。(村瀬智一)

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