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17000円処は支持線に変えたい

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。186.51円安の16901.20円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。原油安が嫌気された米国市場の不安定な値動きを受け、17000円を割り込んで始まった。ただ、昨日同様、17000円割れでは下げ渋りをみせており、16900円処でのこう着が続いている。
 セクターでは鉱業が上昇に転じたほか、化学、陸運、水産農林などが小じっかり。一方で、銅価格の下落などが嫌気され、非鉄が3%超の下落。その他、鉄鋼、保険、石油石炭、金属、その他金融、電気機器、証券、その他製品、不動産などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超え、全体の6割を占めている。

 日経平均は下げ渋りをみせてはいるが、5日線やボリンジャーバンドの-1σ、一目均衡表の雲上限などが上値抵抗として意識されてきており、17000円処の上値の重さが嫌気されてくる可能性はある。為替市場では円相場が1ドル117円45銭辺りと円高に振れて推移している。原油先物相場は下げ渋るものの、銅相場が下落するなど、手掛けづらい状況。下を売り込む流れはなさそうであるが、物色としては中小型株を中心とした値幅取りになりそうである。
 後場はETF買い入れへの思惑から17000円を回復してくるかが注目される。インデックスに絡んだ売買とはいえ、大引けでは、5日線や-1σ、雲上限などを上回っておきたいところであろう。(村瀬智一)

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