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材料株物色も物色対象は絞られそう

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。93.70円高の16957.86円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場では、原油価格の上昇を受け、エネルギー関連株を中心に堅調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比275円高の17075円となり、これにサヤ寄せする格好からのスタートから17000円を回復して始まった。
 しかし、買い一巡後は17000円を挟んでのこう着が続くなか、上海市場が5%超の下落局面をみせたこともあり、手掛けづらい状況にも。欧州中央銀行(ECB)理事会や日銀の金融政策決定会合を控えていることもあり、様子見ムードも強い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の6割を占めている。主力処では買いが先行したトヨタ自<7203>、ソフトバンク<9984>などが下げに転じており、上値の重石に。

 買い先行後はこう着感の強い相場展開だが、欧州中央銀行(ECB)理事会や日銀の金融政策決定会合といった重要イベントを控えているため、想定内といったところであろう。また、19日の米国市場はキング牧師の誕生日の祝日で休場となるため、海外勢のフローも膨らみづらいところである。また、上海指数が一時5%超の下げとなったことが手控え要因にもなったとみられる。一部報道では、中国は国内の大手証券会社3社に規定違反があったとして信用取引融資・証券貸出口座の開設を3カ月停止したと報じられている。
 そのため物色は個人主体による材料株やテーマ株の一角に集中しやすいと考えられる。ただし、マザーズ指数はマイナス圏での推移をみせていることもあり、物色対象は絞られやすいと考えられる。(村瀬智一)

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