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戻り高値圏でのこう着が続きそう

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。250.90円高の17719.42円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。一時17745.29円まで上げ幅を広げ、昨年12月29日以来の高値水準を回復している。ギリシャ総選挙の結果を受けた米国市場の動向は落ち着いており、ユーロ圏の債務危機再燃への懸念は見られなかった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比225円高の17665円をつけており、これにサヤ寄せする格好。円相場は1ドル118円45銭、1ユーロ133円10銭辺りでの推移と、前日から円安に振れていることや、朝の外資系注文動向は差し引きで1000万株超の買い越しとの観測だったことなども安心感につながった。
 セクターでは精密機器、鉄鋼、保険、その他金融、医薬品、銀行、サービスなどが堅調。一方で、鉱業のみがマイナスだった。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに2桁の上昇。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、ソフトバンク<9984>などが日経平均をけん引する格好に。

 日経平均はギャップ・アップで始まった後も上げ幅を広げている。テクニカル面ではボリンジャーバンドの+1σを上回っての推移であり、先高感の強い相場展開である。ただし、東証1部の売買代金は1兆円程度とそれ程膨らんでいる訳ではない。指値の薄いところをインデックスに絡んだ商いで押し上げられている面もありそうだ。
 また、円相場は朝方の水準から若干円高に振れているほか、米国北東部では歴史的な暴風雪となるとの予報である。27日は通常取引が行われるとしているが、既に学校や企業、政府機関などは休みとなる中、状況次第では海外勢のフローが減少する可能性も考えられる。そのため、一段の上昇というよりは、戻り高値圏でのこう着が続きそうである。(村瀬智一)

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