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年金観測も週末要因で中小型株などへ短期シフトか

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に続伸。13.47円高の18799.26円(出来高概算12億7000万株)で前場の取引を終えている。26日の米国市場は原油先物相場の急落が嫌気される一方で、ハイテク企業のM&Aやアップルの上昇などが材料視された。シカゴ日経225先物は大阪比70円高の18870円となり、これにサヤ寄せする格好に。
 しかし、先高期待から押し目買い意欲が強いものの、高値警戒感も根強く、週末要因から上値追いも慎重。また、円安推移をみせていた円相場が次第に円高に振れてきていることも、利食いに向かわせる格好に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗しており、若干値下がり数が上回っている。売買代金上位では、三井住友<8316>、ソニー<6758>、村田製<6981>、ファーストリテ<9983>が堅調。一方で、三菱UFJ<8306>、トヨタ自<7203>、ソフトバンク<9984>が下げに転じている。セクターでは、その他金融、サービス、その他製品、食料品が上昇。半面、原油安を受けて鉱業が下落しているほか、不動産、鉄鋼、海運などが冴えない。

 日経平均は小動きで推移している。高値警戒から利食いの動きが見られているものの、押し目らしい押し目をみせていないため、参加しづらい状況であろう。また、このところは年金資金と見られる買いによって後場に強い動きをみせる傾向がある。そのため、売り方も仕掛けづらい需給状況のようだ。
 トヨタ自<7203>、三菱UFJ<8306>、ソフトバンク<9984>がマイナス圏で推移しているが、ピーク感というよりは、リバウンド局面での一服といったところであろう。週末要因もあるため、押し目拾いのスタンスといったところか。円相場はやや円高に振れて推移しているほか、日経平均も高値もち合いとなれば、仕手系色の強い低位株や、マザーズ、ジャスダックなど新興市場での中小型株での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。(村瀬智一)

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