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利食い優勢も地合いの悪さは感じられない

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。161.31円安の20026.34円(出来高概算11億2000万株)で前場の取引を終えている。23日の米国市場は上昇となったが、円相場がやや円高に振れているほか、シカゴ日経225先物清算値が大阪比5円安の20165円だったこともあり、利食い優勢の展開に。ただし、業績修正や決算、個別材料等を手掛かりとした物色は活発であり、市場の地合いの悪さは感じられない。
 セクターでは原油相場の上昇を背景に鉱業、石油石炭がしっかり。相場上昇に伴う業績期待から証券も堅調。一方で空運、その他金融、不動産、海運、サービスなどが一服となっている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が若干上回っているが、ほぼ拮抗である。マザーズ指数、ジャスダック平均はプラスだった。

 日経平均は2万円処での底固めの動きをみせている。KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、セコム<9735>、京セラ<6971>、花王<4452>、TDK<6762>、ファナック<6954>などが冴えない展開であり、上値の重石になっている。ソニー<6758>、ソフトバンク<9984>はしっかりだが、週末要因もあって日経平均の切り返しは期待しづらい。また、来週から決算発表が本格化することもあり、いったんはポジションを圧縮する流れも意識されているだろう。
 日経平均は2万円での攻防からこう着感の強い展開が続きそうであり、物色の流れとしては材料系の中小型株辺りに短期資金が向かいやすいだろう。(村瀬智一)

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