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中小型株などには個人主体の資金

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。199.81円安の19331.82円(出来高概算11億9000万株)で前場の取引を終えた。連休中の海外市場の不安定な流れを受けた東京市場は、主力大型株を中心に売りが先行した。19400円を割り込んだ日経平均は、その後下げ幅を縮める局面もみられたが、再び下げ幅を拡大させており、一時19271.46円と19300円を割り込む局面をみせている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数はほぼ拮抗。規模別指数では大型、中型がマイナスで推移する一方で、小型株指数のみがプラス圏で推移している。セクターでは、電力ガス、保険、非鉄金属、石油石炭、ガラス土石がしっかり。半面、空運、サービス、不動産、精密機器、その他製品、医薬品、ゴム製品、海運、パルプ紙、食料品などが軟調。

 日経平均は寄り付き水準でのこう着となっている。寄り付き直後には100円程度下げ幅を縮めていたが、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>、アステラス薬<4503>、ファーストリテ<9983>などが重しとなっており、ボトム形成は期待しづらいところである。また、週末には米雇用統計を控えているほか、決算発表も多くの企業が予定しているため、積極的な売買は限られるだろう。
 一方で、小型株指数はプラス圏で推移するなど、個人主体による物色意欲は強い。決算を手掛かりとした物色のほか、中小型株などには売られ過ぎによる自律反発狙いの資金なども入りやすいようである。今晩の米国市場の動向を見極めたいとする模様眺めムードからオーバーナイトはしづらい。ただし、指数連動性の薄い中小型株などへは、決算を手掛かりとした資金などが入りやすいだろう。(村瀬智一)

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