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GDP上振れも加わり20200円台回復、後場の注目はインバウンド関連に

ランチタイムコメント
 日経平均は4日続伸。144.13円高の20170.51円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えている。寄り前のGDP速報値が市場予想を上振れたことなども加わり先高感の強い地合いは継続。週末に日銀金融政策決定会合が控えているものの、追加緩和実施を期待したイベントドリブンは現物、先物市場ともに観測されていない。足元の地合いは指数が買われる先物主導ではなく、主力銘柄などに資金が流入する「筋のいい相場」と言えよう。ただ、東証一部の値上がり数は899銘柄で値下がり数(802銘柄)と日経平均の上昇幅を考慮すると値上がり数は少ない。TOPIXコア30など大型株を中心とした地合いに。
 業種別では、ゴム製品、海運、電気・ガス、不動産、医薬品などが上昇している一方、石油・石炭、鉱業の下げが目立つ。売買代金上位銘柄では、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、野村<8604>が上昇。ソフトバンク<9984>、ソニー<6758>、東芝<6502>がさえない。
 後場14時に4月の訪日外国人客数が発表される。ラオックス<8202>が400円レベルで高値もみあいとなっているが、インバウンド関連銘柄の一角は発表のタイミングで動意付く可能性も。日経平均は取引時間中の年初来高値20252.12円(4/23)手前で上げ一服となったことから、後場上値が重くなるかもしれない。大型株の上値が重くなれば、個人投資家を中心とした売買は中小型株に向かいやすくなる。マザーズやJASDAQ市場の主力銘柄の動向も注目したい。(田代昌之)

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