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緩和メリット、中小型ではゲーム関連やバイオ関連への見直しも

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。93.11円高の20289.67円(出来高概算12億5000万株)で前場の取引を終えている。一時20298.19円まで上げ幅を拡大させており、連日で年初来高値を更新している。20日の米国市場は、まちまちの展開となっていたが、FOMC議事録を受けて円相場が2ヶ月ぶりに1ドル121円に乗せてきていた。また、シカゴ日経225先物清算値が大阪比45円高の20275円だったことも材料視されている。
 セクターでは保険、不動産、電力ガス、証券、銀行、パルプ紙などが堅調。一方で金属製品、水産農林、海運、その他金融、医薬品、倉庫運輸などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数が拮抗。規模別指数では大型、中型が上昇しており、小型株指数は小幅ながらマイナスだった。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>のほか、不動産の一角がけん引。

 日経平均は連日で年初来高値を更新しており、先高期待の強い相場展開が続いている。また、朝方はやや弱含みに推移していた不動産がプラスに転じており、日銀の金融政策決定会合に対する期待感が高まっている部分もあるようだ。損保の決算が評価されているほか、足元で一服をみせていた銘柄への見直しも散見されており、地合いの良さが窺える。
 その他、日経平均が高値を更新するなか、相対的に出遅れているセクターなどへの循環物色も意識されている。中小型ではゲーム関連やバイオ関連への見直しの動きなどに短期筋の関心が集まってきている感はある。
 日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとするムードもありそうだが、明日の昼頃までは緩和メリット関連への注目は高そうである。反動安を狙った売り仕掛けは避けておきたいところである。(村瀬智一)

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