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ETF買入れ期待も中小型株での値幅取りが中心か

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。88.28円安の20454.91円(出来高概算12億2000万株)で前場の取引を終えている。米国市場の弱い動きが重石となり、シカゴ日経225先物清算値20425円にさや寄せする格好となった。円相場が1ドル124円台を下回り、円安が一服していることも、利益確定に向かわせているようである。
 ただし、下を売り込む流れにはならず、寄り付き直後に20397.73円と20400円を割り込んだ後は、寄り付き水準でのこう着が続いている。セクターでは保険、金属、鉄鋼、非鉄金属、卸売、ガラス土石、証券などが堅調。半面、ゴム製品、不動産、電力ガス、空運、繊維、食料品、医薬品、化学、建設などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。

 日経平均は下げ渋りをみせている、テクニカルではボリンジャーバンドの+1σ水準での攻防。MACDではシグナルとのクロスにより、陰転シグナル発生が意識される。一方で、日経平均が-0.43%、TOPIXが-0.31%の下落となるなか、後場は日銀によるETF買入れが意識される。下げ幅を縮めてくるなかで、銀行辺りが切り返してくるようだと、日経平均の反転への思惑なども高まりやすいであろう。

 とはいえ、米国ではISM非製造業景気指数(5月)、地区連銀経済報告(ベージュブック)、MBA住宅ローン申請指数(先週)、ADP全米雇用報告(5月)が控えており、主力処は動きづらい面はある。その為、個人主体による中小型株での値幅取りが中心になりそうである。(村瀬智一)

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