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為替変動を意識しつつ内需系に

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に反発。288.80円高の20335.16円(出来高概算10億7000万株)で前場の取引を終えている。欧米市場の上昇の流れを受けて買いが先行し、寄り付き直後に20200円を回復した日経平均は、その後もインデックスに絡んだ資金が流入し、一時20352.20円まで上げ幅を拡大させている。
 セクターでは陸運が3%を超える上昇となったほか、小売、銀行、食料品、建設、パルプ紙、非鉄金属、不動産、精密などが堅調。一方で、鉱業、繊維、石油石炭が利食いに押されている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の8割を占めている。売買代金上位では、メガバンク3行のほか、トヨタ自<7203>、ファーストリテ<9983>、ソニー<6758>、ソフトバンク<9984>などが堅調。半面、ファナック<6954>、SoseiG<4565>、東レ<3402>などが冴えない。

 前日に一気に1ドル122円台に円高・ドル安方向に振れた円相場が1ドル123円前半に押し戻されていることが安心感につながっている。また、直近の不安定な値動きの中で、日経平均の2万円処での底堅さが意識されていたことで、押し目狙いの動きもあったようである。そのほか、明日の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を前に、オプション権利行使価格の20125円、20250円などをあっさり回復してきたことで、ヘッジに伴うインデックス売買なども入っているようである。
 日経平均は5日線を捉えてきており、そろそろ上値追いは慎重になりやすいだろう。ただし、メジャーSQを前に仕掛け的な商いはなさそうだが、権利行使価格の20375円に接近する局面ではオーバーシュート気味な動きにつながる可能性もあるため、先物の動向には注視しておきたい。また、インデックス主導の動きのため、中小型株などは手掛けづらいだろう。前場同様、為替変動を意識しつつ、内需系に向かいやすい。(村瀬智一)

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