中小型株がしっかり、短期割り切りでの順張り狙い
[15/06/17]
提供元:株式会社フィスコ
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ランチタイムコメント
日経平均は続落。67.16円安の20190.78円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。16日の米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとする模様眺めムードの中、5月建設許可件数が予想を上振れたことが好感され上昇。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比60円高の20290円だった。日経平均はこれにさや寄せする格好から20300円を回復して始まった。
しかし、寄り付き直後につけた20323.08円を高値に、その後はこう着が続く中、前場半ば辺りから急速に下押す展開となった。下落幅は一時3ケタに拡大し、4営業日ぶりに20200円を割り込んでいる。規模別指数では小型株指数のみが上昇。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗している。セクターでは食料品、精密機器、小売、石油石炭、水産農林、証券などが小じっかり。半面、鉄鋼、倉庫運輸、その他製品、電力ガス、陸運、不動産、海運、電気機器、輸送用機器、銀行などが冴えない。
日経平均は前引け段階で-0.33%、TOPIXは-0.24%の下落率となっており、後場は日銀によるETF買入れが期待されやすいだろう。しかし、FOMCの結果を見極めたいほか、日銀の金融政策決定会合など重要イベントを控えていることもあり、追随する流れは限定的になりそうだ。また、日経平均は心理的な支持線として意識されていた25日線を下回っている。これが上値抵抗として意識されやすくなるため、強弱感が対立しやすいだろう。
とは言えマザーズ指数やJASDAQ平均はプラス圏で推移しており、規模別指数も小型株指数のみプラス圏で推移していることから、個人主体の投資意欲は後退していない。短期的な値幅取り狙いが中心であろうが、値動きの強い銘柄等には資金が集中しやすいだろう。押し目狙いというよりも、短期割り切りでの順張り狙いとなろう。(村瀬智一)
<AK>
しかし、寄り付き直後につけた20323.08円を高値に、その後はこう着が続く中、前場半ば辺りから急速に下押す展開となった。下落幅は一時3ケタに拡大し、4営業日ぶりに20200円を割り込んでいる。規模別指数では小型株指数のみが上昇。東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がり数が拮抗している。セクターでは食料品、精密機器、小売、石油石炭、水産農林、証券などが小じっかり。半面、鉄鋼、倉庫運輸、その他製品、電力ガス、陸運、不動産、海運、電気機器、輸送用機器、銀行などが冴えない。
日経平均は前引け段階で-0.33%、TOPIXは-0.24%の下落率となっており、後場は日銀によるETF買入れが期待されやすいだろう。しかし、FOMCの結果を見極めたいほか、日銀の金融政策決定会合など重要イベントを控えていることもあり、追随する流れは限定的になりそうだ。また、日経平均は心理的な支持線として意識されていた25日線を下回っている。これが上値抵抗として意識されやすくなるため、強弱感が対立しやすいだろう。
とは言えマザーズ指数やJASDAQ平均はプラス圏で推移しており、規模別指数も小型株指数のみプラス圏で推移していることから、個人主体の投資意欲は後退していない。短期的な値幅取り狙いが中心であろうが、値動きの強い銘柄等には資金が集中しやすいだろう。押し目狙いというよりも、短期割り切りでの順張り狙いとなろう。(村瀬智一)
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