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30日までは不安定な値動きも、中小型株などには押し目買いの好機に

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に続落。368.81円安の20337.34円(出来高概算13億6000万株)で前場の取引を終えた。ギリシャ政府と欧州連合など債権団との話し合いが不調に終わり、ギリシャの債務不履行への懸念が強まるなか、幅広い銘柄に売りが先行。一時6月22日以来の20200円を下回る局面がみられた。
 セクターでは33業種全てが下げており、不動産、銀行、証券、その他製品、ゴム製品、ガラス土石、電気機器、保険、医薬品、非鉄金属などの弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全体の9割を超えている。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンク<9984>、京セラ<6971>、ファナック<6954>などが重石。指数構成銘柄で上昇は、ニチレイ<2871>、東ソー<4042>、関西電力<9503>の3社にとどまっている。

 日経平均はあっさり25日線を割り込んで始まり、20200円を割り込む局面もみられたが、その後は下げ渋りをみせている。ギリシャの債務不履行への懸念が強まったことが要因だが、アジア時間で流動性も問題視されている中で、イレギュラー的な価格形成となっている。ただし、寄り付き価格がほぼ安値圏となっており、中小型株などにはプラス圏を回復する銘柄も出てきており、投資家は冷静に対応しているように映る。
 返済期限の30日までは不安定な値動きが続くと考えられるが、イレギュラー的な価格形成となる中、インデックス売買などの影響を受けづらい中小型株などには、押し目買いの好機になる可能性がありそうだ。(村瀬智一)

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