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物色は個人主体による材料株にシフト

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。91.25円安の20431.25円(出来高概算11億3000万株)で前場の取引を終えた。米国市場が独立記念日の連休に入ったことで海外勢のフローが限られるほか、ギリシャの国民投票を控えるなか、利食い優勢の展開となった。また、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>は、「ユニクロ」の6月既存店売上高が3ヶ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されており、日経平均の重石になっている。
 また、上海が引き続き不安定な動きをみせていることも手控え要因になっており、寄り付き直後に付けた20503.64円を高値に、その後は下げ幅を広げ、前引けが安値となった。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。規模別指数では大型株指数のみが小幅に上昇している。

 物色は個人主体による材料株などにシフトしやすく、さが美<8201>など和装関連の一角が動意をみせている。その他、ITBOOK<3742>など材料の出ている銘柄に資金が集中する展開となっている。ただし、ミクシィ<2121>などマザーズの主力処は利食い優勢であり、全体としては個人についても様子見ムードが強いようである。
 後場はファーストリテ<9983>の動向を見極める格好になりそうだ。前日の上昇部分を帳消しにしており、大引けにかけてのショートカバー辺りが意識されてくる可能性がある。ファーストリテが下げ幅を縮めてくるようだと、日経平均の底堅さにつながろう。(村瀬智一)

<AK>

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