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訪日外国人客数の発表でインバウンド物色再燃か

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。105.97円安の20448.50円(出来高概算10億株)で前場の取引を終えている。18日の米国市場では中国の下落影響と、小売大手ウォルマートの下方修正が嫌気されていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円安の20465円となり、これにさや寄せする格好からのスタートに。
 その後はこう着感の強い相場展開が続く中、前日に6%を超える下落となった上海指数が続落で始まると、売り仕掛けとみられる流れから、下げ幅を広げる局面もみられている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。セクターでは不動産、電力ガス、石油石炭、海運、情報通信、その他製品がしっかり。一方で、空運、食料品、化学、保険、非鉄金属、建設などが冴えない。

 こう着感の強い相場展開となっている。ソフトバンクグ<9984>が堅調に推移しているが、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>などが重石となっている。日経平均は5日、25日線が上値抵抗として意識されやすく、様子見ムードにつながりやすい。また、上海市場の動向を睨みながらに展開になりそうだが、米国では米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が公表されるため、これを見極めたいとする模様眺めムードも強いだろう。下を売り込む流れはなさそうだが、上海が切り返したとしても反発力は鈍そうだ。
 後場は7月の訪日外国人客数の発表も予定されている。訪日外国人客数が足元の中国株急落の影響を感じさせない結果となれば、インバウンド関連への物色が再燃しやすいだろう。(村瀬 智一)

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