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模様眺めだが、一先ず今後の自律反発を意識した銘柄選別を

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に下落。420.59円安の19612.93円(出来高概算14億5000万株)と、約1ヵ月半ぶりに2万円の大台を割り込んでいる。中国景気の先行き懸念から世界的な経済悪化が強まるなか、海外市場の下げを引き継ぐ格好から売りが先行。
 ギャップ・ダウンで2万円を割り込んで始まった日経平均は、その後下げ渋る動きもみられた。しかし、中国では8月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が大幅低下となると、再び下げ幅を拡大させており、一時19559.45円をつけている。
 セクターでは石油石炭、鉱業が小幅に上昇。一方で、保険、銀行の下落率は4%を超えたほか、その他製品、証券、不動産、その他金融が3%を超す下落となった。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1700を超えており、全面安商状に。

 後場も不安定な相場展開になりそうだ。日銀のETF買入れや投資信託による買いが期待されるほか、売り方の買戻しなども意識されやすい。一方で、ギャップ・ダウンで始まった後にいったん戻す局面があった。そこからの下押しによって短期筋の資金回転が利きづらく、結局は模様眺めムードが強まる格好になりやすい。オーバーウィークのポジションも取りづらいと考えられ、短期的な需給に振らされる展開といったところか。
 もっとも、日経平均はボリンジャーバンドの-4σレベルまで下げている。7月のチャイナ・ショック時でも-4σであり、これ以上はイレギュラーであろう。バンドが拡大しているため、これに沿った調整が続く可能性はあるが、一先ず自律反発を意識した銘柄選別をしておきたいところである。(村瀬智一)

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