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押し目拾いのスタンス、個別ではマイナスながらも底堅さが意識され

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に下落。200.75円安の18935.57円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。先週半ば以降のリバウンドに対する戻り待ちの売りが先行。7月の鉱工業生産速報値が前月比0.6%低下の97.7と、予想(0.0%)を下回り、2ヶ月ぶりの低下となったことが嫌気された面もある。
 その後いったんは売り一巡から下げ渋る動きをみせたが、中国・上海市場の弱い動きを受け、売り仕掛け的な動きに。 一部報道で「中国政府が株価買い支えを中止」と伝わったことから、利益確定の流れが強まった。
 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているが、値上がり、値下がりが拮抗。規模別指数では小型株指数のみがプラス圏で推移している。セクターではパルプ紙、その他製品、金属、食料品などがしっかり。一方で、保険、機械、鉄鋼、不動産、非鉄金属、倉庫運輸、電気機器などが冴えない。

 先週半ば以降のリバウンドに対する利益確定は想定内であり、それでも19000円処での比較的底堅い値動きを期待していたが、ややハシゴを外された格好。先週末の価格水準での推移であり、反動安の範囲内ではあるため、踏ん張りをみせたいところである。また、中国は「中国政府が株価買い支えを中止」と伝わったことが下げの一因のようだが、抗日戦勝記念日を前に当局による株価下支えなども意識されやすいところである。上海に過剰に反応をみせやすいところであるが、スタンスとしては押し目狙いである。
 日経平均は先週末に空けたマド埋めが18810.05円であり、これを埋めてくるようなら、その辺りからの短期的なリバウンドを意識しておきたい。また、指数は大きく下げているが、個別ではマイナスながらも底堅さが意識されている銘柄も多い。(村瀬智一)

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