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想定内の一服、上値の重さより下値の堅さが意識される

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。123.84円安の18199.14円(出来高概算12億3000万株)で前場の取引を終えた。前日まで6営業日続伸で1400円近く上昇していたこともあり、目先の利益を確定させる動きとなった。小反落で始まった日経平均は、その後、国慶節からの大型連休明けとなる中国への思惑から、一時18400円に乗せる局面もみられた。
 しかし、上海指数は25日線を突破したものの、その後の伸びは鈍く、これを受けて利益確定の流れが強まっている。また、円相場が1ドル119円台後半と120円を下回って推移していることも利益確定に向かわせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が全体の6割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数ともにマイナス圏で推移。
 セクターでは、パルプ紙、海運、鉄鋼、不動産、電気機器、機械が小じっかり。半面、小売、空運、食料品、水産農林、医薬品などが冴えない。

 中国市場の伸び悩みが利益確定の流れにつながっている。もっとも、これまで6営業日続伸だったことからみれば、当然の一服といったところであろう。ただし、中小型株やテーマ株など個人主体の銘柄等は手がけづらさが窺えるが、日経平均は前日のレンジ内での推移である。5日線を上回って推移しており、押し目拾いのスタンスは継続しておきたい。
 また、中国関連が冴えないが、インバウンド関連は前日から利益確定が強まっており、利益確定の流れが継続。一方で、コマツ<6301>や商社などは伸び悩みをみせているとはいえ、寄り付き価格は上回っており、短期筋の資金回転は利いている状況であろう。
 米国では年内利上げ観測が後退しているなか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する FOMC議事録(9月16日、17日分)に注目が集まる。模様眺めムードが高まりやすい状況を考えれば、想定内の値動きであろう。(村瀬智一)

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