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新日鉄住金の切り返しが中国関連への買戻しに向かわせる

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。148.00円高の18355.15円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。20日の米国市場は小幅に下落。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比変わらずの18210円となるなか、日経平均は小安く始まった。ただし、その後はファナック<6954>、TDK<6762>、京セラ<6971>、東エレク<8035>、ホンダ<7267>、ソニー<6758>などが上げ幅を拡大させるなか、日経平均は上昇に転じている。
 そのほか、予想を上回る4-9月期決算を発表した安川電<6506>が買われたほか、今期経常3割減との報道が嫌気された新日鉄住金<5401>が売り先行後に上昇に転じたことも市場のムードを明るくさせた。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、電気機器、機械、パルプ紙、海運、保険などが堅調。半面、医薬品、食料品、不動産、小売、鉱業などが利食いに押されている。

 日経平均はレンジ内での推移ではあるが、新日鉄住金<5401>の切り返しなど、やや意外感のある上昇となっている。アク抜け的な流れの中、他の中国関連等への買戻しに向かわせている。中国では26日から開催される第18期中央委員会第5回全体会議に対する期待が高まりやすいこともあり、引き続き買い戻しが意識されそうだ。
 一方で、医薬品や食料品、不動産、小売などは弱く、リターン・リバーサルの流れ。中小型株の一角なども利食いが強まっている銘柄が散見されており、リターン・リバーサルの流れにうまくつくことが必要である。その他、テーマ株では政策絡みのほか、ホンダ<7267>の自動運転の計画が伝わったこともあり、カーナビなどの関連銘柄への物色が引き続き注目されよう。(村瀬智一)

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