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短期はトレンド追随、中期はイレギュラー価格の修正狙い

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。28.11円安の18907.60円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えた。29日のNY市場は、7-9月期GDP速報値が4-6月期比で減速したことが嫌気されて下落。しかし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の18970円だったこともあり、比較的底堅いスタートとなり、寄り付き直後にはプラス圏を回復する局面もみられた。
 しかし、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとする模様眺めムードのほか、決算発表が第一弾のピークを迎える中、こう着感の強い相場展開に。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めている。規模別指数は大型株指数のみがプラス。セクターでは医薬品、精密機器、空運、サービス、食料品、陸運などがしっかり。一方で、ガラス土石、その他製品、証券、鉄鋼などが冴えない。

 日経平均は5日線レベルでのこう着をみせている。昨日の予想上回る鉱工業生産の結果などもあり、日銀の金融政策は現状維持がコンセンサスではある。とはいえ、現状維持となればやはり嫌気売りを誘う可能性がある。一方で、展望リポートでは物価目標達成時期の先送りをするとみられており、12月の緩和期待は根強い。売り一巡後の押し目狙いの流れも意識されやすいだろう。
 物色については、決算発表企業に対してピンポイントで資金が集中しやすい。決算で明暗が分かれており、イレギュラー的な価格形成になりやすいだろう。短期的にはトレンド追随となり、その後はイレギュラー価格の修正を狙った中期スタンスになる。(村瀬智一)

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