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短期資金は中小型株に向かいやすい需給状況

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。76.51円安の19807.43円(出来高概算9億9000万株)で前場の取引を終えている。先週末の米国市場が高安まちまちだったほか、朝の外資系証券のフローが売り越しとなる中、やや利食い優勢の展開から始まった。一時19800円を割り込む局面をみせたが、下値の堅さも意識されており、19800円を挟んでのこう着が続いている。
 東証1部の騰落銘柄は値上がり828、値下がり928、変わらず164と、若干値下がり数が上回っている。規模別指数では小型株指数のみがプラス。セクターでは機械、電気機器、金属製品、輸送用機器が小じっかり。一方で、保険、海運、鉱業、卸売、医薬品、電力ガス、証券、空運、陸運などが冴えない。個人主体の物色となるなか、東証2部、マザーズ指数、ジャスダック平均がプラス圏で推移している。

 日経平均は5日線を割り込んでおり、ボリンジャーバンドでは+1σでの攻防から割り込んできている。そのため、調整色が強まりやすいところであるが、日柄的に割り込みやすいところでもあるため、こう着感の強い展開が続きそうである。一方で、中小型株への個人主体とみられる物色が目立つ状況のため、日経平均の動向にはそれ程関心が向かっていないようである。
 指数インパクトの大きいところでは、KDDI<9433>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が堅調。半面、武田薬<4502>、7&IHD<3382>、トレンド<4704>、電通<4324>などが重石に。月末のドレッシング期待等もあって下値の堅さは意識されやすいだろうが、短期資金は中小型株に向かいやすい需給状況であろう。(村瀬智一)

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