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中小型株も利食い優勢でターゲットを絞った売買に

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。48.95円高の18935.65円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えた。原油相場の上昇を背景に、23日の米国市場ではNYダウが3日続伸で17600ドルを回復。シカゴ日経225先物清算値は大阪比190円高の19060円と節目の19000円をつける中、日経平均はこれにさや寄せする格好から19000円を回復して始まった。
 しかし、クリスマスを控えて海外勢の参加者が限られており、日経平均は寄付きを高値に、その後はじりじりと上げ幅を縮めてきている。買い一巡後は利益確定の流れになる中、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラスであり、中型、小型株指数はマイナス。セクターでは、水産農林、鉱業、鉄鋼、石油石炭、卸売が上昇。一方で空運、情報通信、建設、医薬品、サービス、陸運が冴えない。

 想定されていた動きとはいえ、参加者が限られている中、中小型株なども利益確定の売りに押されており、手掛けづらい状況である。また、テクニカル面では、5日線やボリンジャーバンドの-1σ、13週線辺りが抵抗として意識されやすいところ。円相場は1ドル120円70銭台での推移と、やや円高に振れていることもあり、様子見ムードが強まりやすい。
 日経平均はファナック<6954>、ファーストリテ<9983>がけん引する格好となっており、薄商いの中、先物主導によるインデックス売買の影響を受けた、両社の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。また、個人主体の材料株物色としても、中小型株には利食いの動きが強まってきており、よりターゲットを絞った売買になりそうだ。(村瀬智一)

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