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これまで売り込まれていた銘柄等への自律反発を意識

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反発。39.29円高の18808.35円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えた。海外勢のフローは限られているが、5日続落に対する自律反発をみせている。先週末が受け渡しベースでの年内取引最終日だったこともあり、節税対策に関連する売りも一巡との見方もある。また、実質2016年相場入りで動きやすくなっているほか、為替市場ではやや円安に振れていることも、買い安心感につながっている。
 セクターでは海運、電力ガス、パルプ紙、鉄鋼、非鉄金属、機械、倉庫運輸、卸売、証券などが堅調。一方で、ゴム製品、小売、食料品、サービス、石油石炭、保険などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数ともに上昇しており、特に小型株指数の強さが目立つ。

 海外勢のフローは限られていることもあり、個人主体での物色の流れとなっている。また、これまで売り込まれていた銘柄等への自律反発を意識した物色などもみられている。短期的な値幅取り資金が中心とはみられるが、値ごろ感が台頭している銘柄やセクターなどへは、下値リスクは限られそうである。
 また、自動運転など来年のテーマとして期待される銘柄への物色も目立っているほか、明日のTOPIXリバランスを意識した先回り的な動きもみられる。先週末で節税売りが一巡し、実質新年度入りで需給も軽くなっており、日経平均はこう着ながらも、ムードは悪くない。(村瀬智一)

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