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日経平均こう着の中、短期資金は掉尾の一振を意識した動きに

ランチタイムコメント
 日経平均はこう着。0.08円安の18873.27円(出来高概算7億株)で前場の取引を終えた。クリスマスの祝日明けの米国市場が原油安を嫌気して下げていたこともあり、東京市場は利食い先行ではじまった。ただし、市場参加者が限られており、日経平均は寄り付き直後に18800円を下回る局面もみられたが、売り込む流れにはならず。反対に前引けにかけて切り返すなど、前日終値を挟んでのこう着相場が続いている。
 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割を占めている。また、規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇しており、昨日同様、小型株指数の強さが目立つ。セクターでは日水<1332>が動意付いているインパクトにより、水産農林が上昇率トップ。その他、医薬品、建設、その他製品、空運がしっかり。半面、鉄鋼、海運、石油石炭、非鉄金属、輸送用機器などが小安い。
 出来高薄の中、中小型株や材料株への物色が中心となっている。日経平均のこう着は想定内であり、動きの出ている銘柄に短期筋の資金が集中している。TOPIXリバランスを大引けに控えている日本郵政<6178>は、明日以降の反動を想定した売りが優勢である。マイナス圏で推移していることもあり、日水<1332>への資金シフトに向かわせているようだ。また、アートスパーク<3663>は連日で最高値を更新するなど、テーマ株の一角も堅調。掉尾の一振を意識した動きも強まりそうだ。(村瀬智一)

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