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商い少ないなか、原油価格に振らされる展開に

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅反落。前日比310.94円安の16799.97円(出来高概算10億5000万株)で前場の取引を終えている。米国株の下落や、時間外で原油価格が1バレル30ドルを割り込んだことなどが嫌気されて、先物市場では225先物が一時500円安ときつい下げとなる場面が見られた。
 業種別では水産・農林以外のセクターが下落。とりわけ、原油価格の下落が影響して鉱業が弱いほか、海外の銀行株が売られたことなどから銀行セクターもさえない。ただ、東証一部の売買代金は9320億円と1兆円台を割り込んでいる。明日まで米FOMCが開催されることや週末の日銀金融政策決定会合に対する追加金融緩和実施への思惑から積極的な売り仕掛けは手控えられている。
 時間外での原油価格下落は一服しているが、上海総合指数は前日比1%超下落とアジア市場は総じてさえない。日経平均は17000円で値固めすることなく大台をあっさりと割り込んだことから下げトレンド継続を警戒する投資家は多い様子。短期的には売られすぎと見えても、週足、月足チャートを見るとそれぞれ節目(月足では24ヶ月移動平均線、週足では昨年来安値)を下抜けていることから中長期的には調整継続と言えよう。せめて24ヶ月移動平均線17506円を1月末の段階で回復できればトレンド悪化懸念が和らぐのだが。(田代昌之)

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