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ソフトバンクグがストップ高に張り付くか注目、銀行は売られ過ぎ修正へ

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。144.26円高の16166.84円(出来高概算14億2000万株)で前場の取引を終えた。米国市場が祝日で海外勢のフローが限られる中、前日の1000円超の上昇に対する利益確定が先行。しかし、欧州の追加緩和期待などから押し目買い意欲も強く、日経平均は前日終値を挟んでの推移となった。
 その中で自社株買いを発表したソフトバンクグ<9984>がストップ高をつけて日経平均をけん引。日銀は、金融機関から預かっている当座預金の一部にマイナス金利を適用する新たな金融政策を始める中、メガバンクなどが堅調な展開となったことも買い安心感につながっている。
 その他、上海指数が堅調なほか、時間外の原油先物相場も上昇していることなども投資家のセンチメントを明るくさせている。セクターでは不動産の上昇率が4%を超えたほか、銀行、証券、鉄鋼が3%を超える上昇に。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の7割を占めている。

 ソフトバンクグ<9984>が寄り付き後に上げ幅を縮める場面もみられたが、前引けにかけてストップ高まで買われており、日経平均をけん引している。また、マイナス金利が適用され、改めて銀行株に関心が集まりやすい中、メガバンク3行が総じて堅調に推移しており、買い安心感につながっているだろう。為替相場が円安に振れて推移する中で、電子部品や自動車などもしっかりとなっており、センチメントを明るくさせている。
 ソフトバンクグは25日線を捉えてきている。後場はストップ高に張り付くことが出来れば、市場は明日の上昇を織り込む格好から、先物主導で上げ幅を拡大させてくる可能性がある。ソフトバンクグの動向は、後場も影響を与えることになりそうである。また、銀行株については、マイナス金利による影響よりも、PBR0.4倍といった売られ過ぎの修正に入ってくるようだと、日経平均は次第に25日線をターゲットとしたリバウンドが意識されてこよう。(村瀬智一)

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