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節目の16000円捉えるも、引けにかけては短期筋の利益確定か

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に続伸。344.10円高の15943.76円(出来高概算8億6000万株)で前場の取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票に関心が集まるなか、最新の世論調査でEU残留優勢と伝えられており、これを好感する格好から、先週の大幅な下げに対する自律反発の流れが優勢となっている。15800円を回復して始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げており、一時16035.44円とザラバベースでは14日以来となる16000円を回復する場面をみせている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1799と全体の9割を占めている。セクターでは33業種すべてが上昇しており、鉱業、不動産、鉄鋼、パルプ紙、証券、海運、その他金融が3%を超える上昇。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>、ダイキン<6367>、日東電<6988>、TDK<6762>などが堅調。

 日経平均は大幅に続伸して始まり、5日線を突破。ボリンジャーバンドでは-1σレベルを回復してきている。自律反発の流れとみられるが、節目の16000円を捉えていることもあり、目先的には達成感が意識されやすいだろう。また、英国民投票の行方を見極めたいとする模様眺めムードも強く、引けにかけては短期筋の利益確定の流れも出やすいと考えられる。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心とみられるため、先物市場が強い動きをみせてくるようだと、リバウンド基調が強まる可能性は十分にありそうだ。

 物色としては、インデックスに絡んだ商いにより、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクグ<9984>、ファナック<6954>といった指数インパクトの大きい値がさ株を横目に睨みながら、ソニー<6758>、Vテク<7717>など材料のある銘柄での値幅取りとなる。(村瀬 智一)

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