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日経平均は大幅に続伸、英国のEU離脱ショック時の下落部分を徐々に吸収

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に続伸。415.54円高の16124.36円(出来高概算13億8000万株)で前場の取引を終えている。米国株高のほか、アベノミクス再起動による政策期待の高まり、為替の円安を背景に、大幅に続伸して始まった。節目の16000円を回復した後もじりじりと上げ幅を広げる流れとなり、一時16237.62円まで上げ幅を拡大させている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、全体の8割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも2ケタの上昇。

 セクターでは33業種すべてが上昇しており、特にこれまで売り込まれていたセクターの強さが目立つ。上昇率トップの証券は5%超の上昇のほか、保険、その他金融、銀行、不動産、輸送用機器、鉄鋼、ゴム製品、空運、電気機器などの強さが目立つ。一方で、陸運B、パルプ紙、食料品など内需系を中心に小幅な上昇。

 日経平均はマドを空けての上昇で25日線のほか、基準線を突破している。英国のEU離脱を巡る国民投票の結果を受けた6月24日の急落時につけた大陰線を吸収しつつある。価格帯別出来高では商いの膨れていた15800円処をクリアしており、16600-16800円辺りまでは比較的商いが薄いところである。そのため、英国のEU離脱ショック時の戻り高値水準である16390円近辺を捉えてくるようだと、リバウンド基調が一段と強まりやすいだろう。まずは、16000円での底固めを見極めつつ、戻り高値回復による大陰線吸収を意識しておきたいところ。

 また、物色についても、相対的に出遅れていたセクターへの買戻しの動きがみられている。円相場も1ドル103円台に乗せてきており、出遅れセクターへの自律反発の勢いが強まる可能性が高そうだ。その他、任天堂<7974>が強い動きをみせている。買い先行後にいったん下げに転じるものの、再びプラス圏での推移。「ポケモンGO」は世界的な社会現象になる可能性があり、海外勢による押し目買い買い意欲は強そうである。(村瀬智一)

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