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日経平均は反発、強弱感が対立しやすい水準

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。63.35円高の16690.60円(出来高概算8億9000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場の上昇のほか、為替市場では1ドル106円50銭辺りと円安に振れている流れを受けて、日経平均は反発して始まった。その後も上げ幅を広げており、前場半ばには一時16700円を回復する場面もみせている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。規模別し指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、大型株指数は小幅な上昇にとどまっている。セクターではパルプ紙、金属製品、電力ガス、ゴム製品、倉庫運輸、証券、不動産、保険が上昇。半面、その他製品が7%超の下落となっているほか、情報通信、海運、石油石炭、食料品、銀行が小安い。

 売買代金トップの任天堂<7974>は17%超の下落となるなか、「ポケモノミクス」関連の一角が利益確定に押されている。その他、ソフトバンクグ<9984>、メガバンク3行が冴えない。一方で、トヨタ自<7203>、ハピネット<7552>、SOSEI<4565>、日本電産<6594>、ファーストリテ<9983>、キーエンス<6861>が堅調に推移している。任天堂がストップ安寸前まで下げているが、ストップで張り付かない状況がみられれば、他の利食いに押されている関連銘柄への、押し目買いの動きが出てくる可能性はありそうだ。

 また、日経平均は5日線処での攻防をみせている。価格帯別出来高で商いが膨れているところであり、強弱感が対立しやすい。円安が安心感につながろうが、日銀会合の結果等を見極めたいとする模様眺めムードも高まりやすく、16700円処でのこう着が続きそうである。(村瀬智一)

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