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日経平均は反発、日銀のETF買い入れに伴う需給要因からレンジ突破が意識されやすい

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。121.15円高の16856.27円(出来高概算9億5000万株)で前場の取引を終えた。11日の米国市場では、NYダウ、ナスダック、S&P500指数が最高値を更新した。小売企業の決算が好感されたほか、原油相場の上昇なども材料視されている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の16860円となり、これにさや寄せする格好から買いが先行した。また、オプションSQに絡んだ商いが買い越しとの観測も指数を押し上げる一因に。

 ただし、買い一巡後はこう着感の強い相場展開となる、16850-16900円処でのもち合いが続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、相対的に大型株指数は鈍い。セクターでは、水産農林、サービス、不動産が堅調。半面、銀行、空運、その他製品、陸運が利食い優勢。

 日経平均は価格帯別出来高の膨らんでいる16600-16800円のレンジを捉え、上限レベルでの底堅さが意識されてきている。これまでも幾度か跳ね返されていた水準でもあり、楽観視は出来ないものの、日銀のETF買い入れに伴う需給要因が下支えとなるなか、レンジ突破が意識されやすいだろう。

 連休の谷間であるほか、来週は夏休みシーズンで参加者が限られるとみられ、いったんは利益を確定する流れが強まりやすい。しかし、日銀のETF買い入れによる需給が売り込みづらくさせるほか、押し目買い意欲が強まろう。16600-16800円のレンジを支持線に変えてくるようだと、売り方の買い戻しを誘い込む展開も意識されよう。(村瀬智一)

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