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日経平均は反発、相対的に出遅れている輸出関連や金融関連が強い

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。131.71円高の16857.07円(出来高概算9億2000万株)で前場の取引を終えている。円相場が1ドル103円台と円安に振れるなか、シカゴ先物にさや寄せする格好から買いが先行した。ただ、その後は米ADP雇用統計などの発表を控えていることもあり、50円程度の狭いレンジ取引が続いている。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が6割近くを占めているほか、規模別指数では大型株指数の強さが目立つ。セクターでは銀行が3%を超える上昇となっているほか、機械、鉱業、ゴム製品、輸送用機器、鉄鋼、証券、空運、電気機器が堅調。半面、小売、医薬品、食料品、金属製品、情報通信が小安い。

 日経平均は50円程度の狭いレンジでの取引ではあるが、価格帯別出来高で商いが積み上がっている16600-16800円のレンジ上限での推移となっている。戻り待ちの売り圧力が警戒されやすいところではあるが、米利上げ観測からのドル高・円安傾向が意識されるなか、出遅れ修正に伴う先高期待は強そうである。レンジを明確に上放れてくるようだと、ショートカバーによる押し上げも意識されてくる。

 物色の流れとしては大型株中心に、相対的に出遅れている輸出関連や金融関連への修正リバウンドが意識される。また、自動運転車やフィンテック、IoTなどのテーマ株の循環物色も続くと見ておきたい。(村瀬智一)

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