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日経平均は続落、現状維持を織り込む為替市場の動き

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。80.18円安の16411.97円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。日銀の金融政策決定会合での「総括的な検証」を巡って、不透明感がくすぶっており、利食い優勢からこう着感の強い相場展開となった。朝方は小幅な下げにとどまっていたが、前引けが近づくにつれてポジション調整もみられ、一時16399.65円と16400円を割り込む場面もみられた。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、保険、その他製品、電気機器、ゴム製品、卸売、鉄鋼、鉱業が冴えない。一方で、不動産、小売、海運、食料品、医薬品が小じっかり。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも下落。売買代金上位では任天堂<7974>、リクルートHD<6098>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクグ<9984>、村田製<6981>が軟調。

 日銀の政策決定会合の結果待ちのなか、黒田総裁のネクタイの色が、青と伝えられている。現状維持への思惑が高まるなか、為替市場ではドル・円が1ドル101円20銭辺りまで円高に振れる局面をみせている。参加者が限られるなか、短期筋の仕掛け的な売買で振らされやすい需給状況のようだ。

 結果判明後は仕掛け的な売買から荒い値動きとなろうが、明日は祝日で休場となるほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとするムードも強く、大引けにかけては反対売買も意識される。FOMCで9月利上げに踏み切る可能性は低く、サプライズがないとの見方がコンセンサス。アク抜けを先取りする形での、押し目拾いのスタンスに。(村瀬智一)

<AK>

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