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もち合い下放れ警戒で中小型株の値幅取り中心に

ランチタイムコメント
 日経平均は大幅に下落。223.35円安の19060.19円(出来高概算9億8000万株)で前場の取引を終えている。24日の米国市場ではNYダウが11営業日続伸となったが、銀行株を筆頭に欧州株が全面安となったほか、原油相場の下落から上値の重い展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の19160円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に売りが先行した。

 その後やや下げ渋る動きもみられたが続かず、じりじりと下げ幅を拡大するなか、一時1
8995.55円と節目の19000円を下回る場面をみせている。セクターでは東証33業種全てが下げており、鉱業、保険、銀行、不動産、証券、金属、石油石炭、鉄鋼、非鉄金属の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1500を超えており、全体の8割近くを占めている。

 日経平均はじりじりと下げ幅を拡大させており、一時節目の19000円を割り込んでいる。
その中で、マザーズが辛うじてプラス圏をキープしているほか、ジャスダックは小幅な下げにとどまるなど、個人主体よる中小型株物色の動きは根強い。午後は日銀のETF買い入れへの思惑から節目の19000円ところでは下げ渋る動きが意識される。とはいえ、28日のトランプ大統領の議会演説を控えるなか、自律反発狙いの買いも入りづらい需給状況になりそうだ。

 また、日経平均は25日線、13週線を割り込んできている。一目均衡表の雲上限での攻防となるものの、もち合いレンジを下放れつつあり、いったんはポジションを軽くする動きが強まりやすいだろう。また、模様眺めムードが強まるなかで指値は入りづらいため、指値状況の薄い中を、インデックスに絡んだ売買の影響をより受けやすくなり、大きく振れやすい点には注意する必要がありそうだ。中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうだ。
(村瀬智一)


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