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日経平均は小幅反落、金融セクターへの買い戻しに期待

ランチタイムコメント
 日経平均は小幅に反落。27.22円安の19537.58円(出来高概算7億6000万株)で前場の取引を終えた。小幅に反落して始まった。2日の米国市場では、前日の大幅な上昇の反動もあり、NYダウは100ドルを超える下げとなった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は、
大阪比65円安の19555円となり、サヤ寄せする格好から利食いが先行。ただし、想定内の反動安といったところであり、3月の米利上げの確率が上昇するなか、市場の関心は3日に予定されているイエレンFRB議長講演に移っている。円相場がやや円安傾向にあり、前日終値を挟んでの下値の堅さも意識されている。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは、海運、その他製品、水産農林、保険、食料品、電力ガス、非鉄金属、精密機器がしっかり。一方で、鉱業、石油石炭、建設、不動産、その他金融、卸売、陸運、金属製品が冴えない。

 日経平均は前日終値を挟んでのこう着をみせている。19500円を上回ってのこう着であり、これまでのもち合いレンジの上限が支持線として機能する格好である。小幅安ではあるが、センチメントは悪くないだろう。後場はイエレンFRB議長講演での3月利上げを意識させてくるかが注目され、利上げ確度が高まっているものの、ポジション調整にとどまりそうである。ニュートラルとすれば、金融セクターへの買い戻しに期待したいところ。

 また、日経平均、TOPIXいずれもマイナスで前場を終えている。日銀のETF買い入れによる需給の下支えが意識されやすく、指数インパクトの大きい値がさ株の動向も注目されよう。
(村瀬智一)


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