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日経平均は反発、底堅さが意識されようが、模様眺めムードの強い相場展開

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。125.61円高の19188.83円(出来高概算8億5000万株)で前場の取引を終えている。30日の米国市場は、トランプ政権に対する先行き不透明感が上値を抑えるも、堅調な10-12月期GDPなど米景気への楽観的な見方が優勢となり、NYダウは反発となった。
この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比110円高の19180円となり、これにサヤ寄せする格好から始まった。買い一巡後はこう着感の強い相場展開となっているが、前引け間際には一時19200円を回復する場面もみられている。

 セクターではゴム製品、電力ガス、建設、鉄鋼、非鉄金属、保険、証券、小売、陸運、不動産が堅調。半面、水産農林、海運、食料品、倉庫運輸が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上り数が1300を超えており、全体の6割を占めている。売買代金上位では、任天堂<7974>、東芝<6502>、ソニー<6758>、メガバンク3行、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<
9983>、日本電産<6594>、キーエンス<6861>が堅調。一方、ファナック<6954>が下げに転じているほか、森永製菓<2201>、武田薬<4502>が軟調。

 買い先行で始まり、日経平均は5日線を突破した。その後は75日線との狭いレンジでの推移をみせているほか、一目均衡表では狭い雲の中での推移に。転換線、基準線が上値抵抗として意識されており、強弱感が対立しやすいところ。雲は次第に薄くなるため、来週には上下いずれかにトレンドが出やすいタイミングではある。遅行スパンは下方シグナルを継続させており、雲下放れが警戒されよう。

 そのため、底堅さが意識されるほか、期末に伴う買戻しやドレッシング等への思惑から底堅さが意識されようが、模様眺めムードの強い相場展開になりそうだ。中小型株についても、次第に利益確定の動きが強まる可能性がありそうだ。
(村瀬智一)


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