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日経平均は200日線の攻防、下げ渋りも資金はJASDAQなどへ

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。118.95円安の19330.95円(出来高概算7億4000万株)で前場の取引を終えた。北朝鮮西岸から北東に向かってミサイルが午前5時58分ごろ発射された。北海道の襟裳岬東方の東、およそ1180キロの太平洋上に落下と推定されており、この影響からシカゴ225先物は時間外で一時19045円まで下げ幅を拡大させる場面もみられた。円相場は1ドル108円30銭辺りと円高に振れて推移するなか、幅広い銘柄に売りが先行した。

 ただし、シカゴ先物程は下げず、寄付き直後に19300円を下回った後は、19300円処でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは、パルプ紙、保険、証券、その他製品が下落。半面、鉄鋼、水産農林、建設、サービスが小じっかりだった。

 北朝鮮のミサイル発射がネガティブ視されたが、一先ず日経平均は200日線処での攻防をみせている。心理的な支持線として意識されていることもあり、ここから改めて売り仕掛け的な流れにはならないだろう。午後は日銀のETF買い入れに対する思惑から、やや自律反発も期待されてくる可能性はある。

 とはいえ、北朝鮮を巡る緊張からリバウンドが強まるとは考えづらく。様子見ムードのなかで、個別に押し目を拾う流れになりそうだ。値上がり率上位では防衛関連が目立ってはいるが、その他ではマザーズやJASDAQの中小型株が上位を占めている。JASDAQ平均は27年ぶりの高値水準であり、需給状況は良好であろう。外部リスクを避ける流れからも、引き続き新興市場の中小型株への資金流入が続きそうだ。
(村瀬智一)


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