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日経平均は13営業日続伸、主力大型株主導の展開が続く

ランチタイムコメント
 日経平均は13営業日続伸。140.80円高の21503.85円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えた。18日の米国市場はNYダウが連日で最高値を更新した。好決算を発表したIBMや長期金利上昇を背景とした金融株の上昇が目立ち、堅調推移となっていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円高の21450円。円相場は1ドル113円辺りでの推移となるなか、これにサヤ寄せする格好から主力大型株中心に買いが先行した。

 寄付き後しばらくはこう着感が強まっていたが、前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を広げており、1996年10月以来の21500円を回復している。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。セクターでは保険、不動産、金属製品、その他製品、非鉄金属が上昇。半面、電力ガス、石油石炭が小安い。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>、アドバンテスト<
6857>がけん引。

 日経平均はギャップアップで始まった後はこう着をみせていたが、前場半ば辺りから上げ幅を拡大させている。指数インパクトの大きい東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>
が高値で引けていることをみても、インデックスに絡んだ資金が断続的に入っていたとみられる。日経平均が節目の21500円を回復するなか、よりショートカバーを誘い込む流れが意識されそうである。

 一方でインデックスに絡んだ売買で主力大型株の強い値動きが目立つ半面、中小型株は手掛けづらさが窺える。テーマ株等についても高安まちまちであり、日経平均が1988年2月以来の連騰記録をみせるなか、中小型株については手掛けづらく、個人主体の売買も盛り上がりに欠けそうだ。売買代金上位では東証1部は概ね上昇も、東証2部やJASDAQは値下がり銘柄が多い。マザーズはやや値上り数が上回っているが、大引けにかけて弱含みとなる傾向にあるため、安心できないだろう。引き続き、インデックスに絡んだ売買による主力大型株主導の展開が続きそうだ。
(村瀬智一)


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