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日経平均は反落、割り切りスタンスだが中小型株にシフトしやすい

ランチタイムコメント
 日経平均は3営業日ぶり反落。125.45円安の22271.35円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国市場の下げや、円相場が1ドル111円台を付けるなか、主力銘柄を中心に売りが先行。22300円を下回って始まった日経平均は、その後急速に戻すなか、一時22410.24円とプラスに転じる場面もみられた。しかし、その後は再び失速するなか、今日これまでの安値水準で前場の取引を終えている。

 東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。指数インパクトの大きいところでは、東エレク<8035>、ファナック<6954>、京セラ<6971>、ソフトバンクG<9984>が重しに。売買代金上位ではソニー<6758>、安川電<6506>、トヨタ<
7203>、ファーストリテ<9983>が小じっかりな半面、任天堂<7974>、東芝<6502>、SUMCO<3436>、三菱UFJ<8306>がさえない。

 日経平均は寄付き後に22400円を回復する場面もみられたが続かず、結局は5日線レベルでのこう着をみせている。一目均衡表では基準線が支持線として意識されており、これを下回ってくるようだと、25日線レベルまでの調整が意識されてくる可能性がありそうだ。
ただし、5日線での底堅さが意識されるなか、売り込みづらい状況でもある。東エレク<8035>、ファナック<6954>辺りが指数を押し下げている状況であり、まずは東エレクの動向を睨みながらの展開になろう。

 一方で、中小型株への物色が活発であり、量子コンピュータ、インバウンド関連、高校無償化関連テーマなどの一角に短期筋の値幅取り狙いの資金が向かっている。割り切りスタンスの面はあろうが、海外勢の需給動向に変化が見られるほか、米国やドイツでの政治リスク等も警戒されるなか、中小型株にシフトしやすいだろう。
(村瀬智一)


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