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日経平均は反発、半導体関連から内需・ディフェンシブ系へシフト

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。37.73円高の22533.72円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えた。27日の米国市場は、年末商戦への期待が高まったものの、高値警戒感から上値は限られた。また、OPEC会合を控えて原油相場が下落したことも重しになった。シカゴ日経225先物は大阪比で下げていたこともあり、朝方は利食い優勢の展開に。円相場が一時1ドル110円台を付けたほか、サムスン株が急落したこともあってか、半導体関連には売りが強まるなか、日経平均は一時22363.94円まで下げる場面もみられた。しかし、その後は先物主導で切り返しをみせたほか、内需・ディフェンシブ系への物色が強まるなど、物色意欲の強さがうかがえた。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がり数が拮抗。セクターでは電力ガス、小売、建設、空運、食料品、倉庫運輸、医薬品がしっかり。半面、繊維、石油石炭、鉱業、保険、海運、精密機器、不動産がさえない。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、花王<4452>が日経平均を下支え。

 日経平均は続落して始まったが、25日線が支持線として機能する格好から切り返しをみせており、その後は5日線を挟んでの攻防をみせている。半導体関連への利食いが目立つ半面、内需系への物色がみられており、理想的な循環となろう。北朝鮮情勢への警戒から個人主体の中小型株には利食いが強まる場面もみられたが、売り一巡後は買い戻す動きもみられている。押し目買い意欲の強さなどをみると、需給状況は良好であろう。

 半導体関連の弱さから、先物主導で売り仕掛け的な動きも出やすいと考えられる。ただし、下を大きく売り込む流れにはなりづらく、押し目拾いのスタンスで対応しておきたいところであろう。
(村瀬智一)


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