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日経平均は反落、利食い優勢も24000円処での底堅さを意識

ランチタイムコメント
 日経平均は反落。135.07円安の23989.08円(出来高概算7億2000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場はまちまちの展開だった。連邦政府機関の閉鎖が回避されたことが好感されるものの、ダボス会議の動向や主要企業決算を見極めたいとの思惑も広がり、上値の重い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の24010円となり、これにさや寄せする格好から、売りが先行した。その後は円相場が1ドル109円台の円高に振れていることや、ファナック<6954>、安川電<6506>、ソニー<6758>が日経平均の重しになる格好から、24000円を挟んでのこう着が続いた。

 セクターでは不動産、海運、パルプ紙、証券、電力ガスが堅調。一方で、電気機器、銀行、ガラス土石、その他製品、機械、ゴム製品が軟調。東証1部の騰落銘柄は、値上がり値下がり数がほぼ拮抗している。その中でマザーズ指数がプラス圏で推移するなど、中小型株に資金が集中している。

 日経平均は反落して始まり、その後は24000円を挟んでのこう着が続いている。昨日の決算にサプライズが無かった安川電<6506>が利食いに押されているほか、ファナック<6954>
の週末決算への警戒につながっている。ソニー<6758>は米系証券による格下げがきっかけといったところ。とはいえ、これまで強いトレンドが続いており、利益確定の動きは当然といったところであろう。ただ、安川電の決算で一段高がみられず、為替市場での円高を背景に、先回り的な売買は手控えられやすい。そのため、主力決算を見極めつつ、物色は中小型株にシフトしやすい。

 とはいえ日経平均は24000円処での底堅さが意識されている。利食いを吸収しつつ、次の
25000円に向け、押し目買い意欲の強さは意識されそうだ。
(村瀬智一)


<AK>

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