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日経平均は反発、どちらかというと上昇を意識した動きに期待

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。77.87円高の21814.31円(出来高概算5億7000万株)で前場の取引を終えた。22日の米国市場ではNYダウが3日ぶりに反発したほか、シカゴ先物が大阪比で上昇していた流れもあり、前日の大幅下落に対する反発をみせた。しかし、前日に割り込んだ5日線が心理的な抵抗として意識されるなか、21800円を挟んでの狭いレンジ取引が続いている。

 セクターでは原油相場の上昇や米エネルギー株の好決算の流れから、石油石炭が上昇率トップ。その他、鉱業、建設、不動産、非鉄金属、鉄鋼がしっかり。一方で、小売、精密機器、保険、食料品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、TDK<6762>が下支えとなる半面、花王<4452>、東エレク<8035>が重し。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、全体の6割を占めている。

 日経平均は狭いレンジでの取引が続いている。先物主導によるインデックスに絡んだ売買が中心ではあるが、それでも出来高は5億株にとどまっており、積極的な参加者は不在といったところであろう。日経平均がこう着の中、個人主体の資金は業績好調の中小型株での値幅取りに向かっているとみられる。

 後場も薄商いの中をインデックスに絡んだ商いに振らされやすいだろう。しかし、円高が重しになる一方で、グローベックスのNYダウ先物が上昇しているほか、VIX指数は低位安定であり、どちらかというと上昇を意識した動きが期待されそうだ。資金の逃げ足は速いが、米エネルギー株の好決算を背景に、中小型の資源関連などへの物色も意識されそうだ。
(村瀬智一)


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