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日経平均は続伸、22000円キープを見極め

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。179.29円高の22072.07円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場では、セントルイス連銀総裁が年4回の利上げに懐疑的な見方を示したことを受けて債券利回りが低下、これを材料視する格好からNYダウは347ドル高となり、シカゴ日経225先物清算値は22000円を回復。これにサヤ寄せする格好から買いが先行すると、寄付き直後には22226.53円まで上げ幅を拡大させる場面をみせた。

 ただ、その後は円相場が円高に振れて推移していることもあり、22000円前半の水準でのこう着が続いている。東証1部の騰落銘柄は、値上り数が1200を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは医薬品、陸運、電力ガス、精密機器、パルプ紙、不動産が上昇。一方で、非鉄金属、ガラス土石、石油石炭が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、KDDI<9433>、テルモ<4543>がけん引。

 日経平均はマドを空けての上昇から5日線を突破すると、直近戻り高値水準を捉えている。その後は上げ幅を縮めているが、5日線のほか、22000円をキープできるようだと、ショートカバーを伴ってリバウンド基調が強まってくる可能性はありそうだ。目先は22000円固めを見極める必要がありそうだが、キープするようだと2月6日の下落局面で空けたマド
(22277-22659円処)を埋めに行く動きをみせてくる可能性も出てくる。同時に26週線を支持線として意識させてくるかも注目されるところであろう。

 物色は先物主導によるインデックス売買により、指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均をけん引する格好だが、ソフトバンクG<9984>は25日線での攻防のほか、ファーストリテ<9983>はようやく5日線をクリアしたところである。戻りの鈍さが意識されてくるようだと、先物には売り仕掛け的な動きも出やすいため、模様眺めムードが強まりやすい面もある。好業績の中小型株のほか、内需系に向かいやすいだろう。
(村瀬智一)


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