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日経平均は反発、東エレク効果でハイテクに見直し機運高まる

ランチタイムコメント
 日経平均は反発。130.92円高の22346.24円(出来高概算7億3000万株)で前場の取引を終えている。25日の米国市場は引き続き長期金利上昇を背景とした企業業績や景気への懸念からまちまちだったが、為替市場の円安傾向のほか、なにより東エレク<8035>の決算評価が市場にインパクトを与えている。東エレクは買い先行で始まり、一時2000円を超える上昇で日経平均を70円超押し上げる要因となった。これにより日経平均は一時22381.66円まで上げ幅を広げており、26週線を捉える場面をみせている。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは電気機器、機械、金属製品、精密機器、保険、倉庫運輸、食料品が堅調。半面、石油石炭、その他製品、サービス、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、建設が小安い。指数インパクトの大きいところでは、東エレクのほか、TDK<6762>、信越化<4063>、テルモ<4543>、ファーストリテ<9983>、アドバンテスト<6857>がけん引する格好。

 日経平均は22300円を回復してきたが、価格帯別売買動向では22300-22500円処で商いが積み上がっており、戻り売りも意識されるところである。また、東エレクのインパクトが大きく、物色対象が全体に広がりづらい面もあり、堅調ながらも積極的には手掛けづらいところでもあろう。また、本格化する決算においては、第一弾のピークを迎える明日は270社超が予定されている。決算の結果を見極めたいとする模様眺めムードも強く、インデックスに絡んだ売買以外の資金流入は限られそうだ。

 とはいえ、東エレクの決算評価により、足元で低迷が続いていたハイテク株への見直しに向かわせる素地は出来た格好。円相場も本日はこう着ながらも、ドル高円安基調が続いており、過度な業績への警戒も和らいでいる状況であろう。日経平均の22300-22500円処突破にはハイテク株の出直りが必至であり、引き続きハイテク決算に関心が集まりやすい。
(村瀬智一)


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