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日経平均は続伸、中間配当の再投資も需給の下支え(訂正)

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。169.00円高の21815.55円(出来高概算6億9000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場はNYダウが178ドル安となるなか、21500円を下回っていたシカゴ先物にサヤ寄せする格好から売りが先行するかにみられたが、小幅に上昇して始まった。その後下げに転じる局面もみられたが、早い段階で上昇に転じると、その後も前引けにかけてじりじりと上げ幅を広げる展開となった。米年末商戦が好調な出足となったほか、2025年国際博覧会(万博)の開催国が大阪で決まったことも材料視される格好となった。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300となり、全体の6割を占めている。セクターではパルプ紙、ゴム製品、倉庫運輸、その他製品、海運、金属製品が堅調。半面、原油安が嫌気されて鉱業が2%を超える下落となっている。指数インパクトの大きいところでは、ユニファミマ<8028>、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、ソフトバンクG<9984>がけん引する格好に。

 先週末の米株安の流れを受けて売り先行とみていたが、予想外の強い値動きをみせている。2025年の万博誘致を受けて、関連銘柄が軒並み物色されていることも、日経平均の押し上げ役となっているようである。また、足元で期待感が後退していたブラックフライデーでの好調が伝えられており、米年末商戦への期待感なども押し目買いに向かわせたようである。その他、需給面では企業の中間配当の支払いが本格化してくることから、再投資による買い需要が見込まれていることも、底堅さにつながっていると考えられる。

 日経平均は5日線を突破し25日線を捉えてきている。この抵抗線突破は祝日明けの米国市場の動向次第といったところであり、後場はこう着感が強まりやすいところ。とはいえ、年末高が意識されてくるほか、東京五輪後の万博開催で経済浮上も意識されやすく、抵抗線突破ともなれは、ショートカバーを誘い込みやすいだろう。米中首脳会談を控えて積極的には手掛けづらいが、いったんポジションを圧縮する動きから、売り方の買い戻しも意識されやすいところである。


<AK>

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