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日経平均は続落、決算を手掛かりとした日替わり物色にとどまる

ランチタイムコメント
 日経平均は続落。119.95円安の21538.20円(出来高概算4億5000万株)で前場の取引を終えた。小幅に下落して始まった日経平均は、その後3ケタの下落となり、心理的な支持線として意識されている25日線レベルでのこう着感の強い相場展開となっている。先週末に決算を発表した東エレク<8035>はコンセンサスを上回ったものの、足元の上昇に対する利益確定の流れが優勢となったほか、キーエンス<6861>の大幅な下げが投資家心理を冷ます格好となった。一方で、Tモバイルとスプリントの合併計画の承認が伝えられ、ソフトバンクG<9984>が下支えする格好。本日上場のブシロード<7803>の初値は、公開価格を約17%上回る2204円となった。

 東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは電気機器、ゴム製品、金属、証券、鉄鋼、非鉄金属が軟調。半面、海運、電力ガス、水産農林、情報通信、空運、食料品がしっかり。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、京セラ<6971>、ユニファミマ<8028>、東エレク<8035>、ファナック<6954>が軟調。一方でソフトバンクG<9984>が約30円程度日経平均を下支えする格好となった。

 先週末の米国市場の上昇を背景に、東エレクの影響があったとしても、底堅い相場展開を見込んでいたが、じり安基調から日経平均は21500円処での攻防をみせている。東エレクは一時17735円まで下げ幅を広げた後は、18125円まで下げ渋る動きをみせており、先週までの強い値動きからみれば想定内の動きであろう。しかし、先週のアドバンテスト<6857>
の様なけん引役が不在であり、薄商いの中をインデックス売買にも振らされやすい需給状況である。

 また、米連邦公開市場委員会(FOMC)に市場の関心が集まりやすく、結果を見極めたいとする模様眺めムードも強い。市場では0.25%の利下げがコンセンサスとなっているほか、トランプ米大統領と経済顧問らは、ドル押し下げに向けた外国為替市場への介入案について協議したが、最終的には見送る決定を下したと米紙WSJが報じている。FOMC通過後の為替の反応も限られるとみられるが、為替相場が朝方からやや円高に振れて推移していることで、より手控えムードにつながっている。さらに、今週から決算ラッシュとなることもあり、キーエンスの反応をみてしまうと、こちらも手控え要因になるだろう。決算を手掛かりとした日替わり物色が続きそうである。


<AK>

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