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日経平均は22500円を上回っての底堅い相場展開

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。62.66円高の22555.34円(出来高概算4億2000万株)で前場の取引を終えた。先週末の米国株安については、医薬品のジョンソン&ジョンソンと航空機メーカーのボーイングがNYダウを押し下げた格好であり、これについての影響は限られるとみられていた。しかし、欧州連合(EU)が英国のEU離脱案に合意したものの、1
0月19日の英議会で同案が先送りされたため、10月末に英国が合意なくEUを離脱する公算が高まったことが不安要因ではあった。ただし、日経平均は小幅に上昇して始まると、その後も22500円を上回っての底堅い相場展開となっている。ただし、祝日を挟んでいることから積極的な参加者は限られ売買代金は7000億円程度にとどまっており、薄商いの中を断続的なインデックス売買による影響が大きいとみられる。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の6割を占めている。セクターでは、証券、建設、パルプ紙、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、サービス、不動産がしっかり。半面、海運、繊維、医薬品が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ダイキン<6367>、リクルートHD<6098>、ファミリーマート<8028>、KDDI<9433>
が堅調。一方で、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が冴えない。

 先週の上昇局面ではファーストリテが指数をけん引する格好となったが、本日はこのリバランスが意識されており、TOPIX優位の相場展開となっている。英国ブレグジット問題が不透明であるほか、祝日を挟むこともあって積極的な参加者は限られているとみられるが、これまでのポジションは大きくロングに傾いていたとは考えづらく、ポジション調整に伴う売りは限られているようである。また、日経平均は年初来高値更新で戻り待ちの売りが警戒される半面、この水準から23000円辺りまでは真空地帯となるため、ショートカバーが意識されやすい水準ともみられる。

 その他、為替相場は1ドル108円台半ばと落ち着いた動きをみせており、足元での円安基調が継続している。また、朝方には中国の劉鶴副首相が、米国との貿易協議が前進しており、部分的な合意に向け双方が取り組んでいると述べたとの報道も伝えられており、底堅さが意識されている局面においては、ショートカバーを誘い込みやすい。祝日明け後は米企業の決算に関心が集まりやすいほか、国内の決算発表も本格化してくることもあるため、決算を受けたアク抜け的な動きへの思惑等も押し目買いに向かわせやすいだろう。



<AK>

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