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日経平均は続伸、決算のほか中小型株の出遅れ修正に注目

ランチタイムコメント
 日経平均は続伸。61.78円高の22861.59円(出来高概算5億株)で前場の取引を終えた。米中貿易交渉については、貿易問題をめぐる閣僚級の電話協議で今月、一部の分野で合意した内容を正式な文書にする作業を進め、中国側は「技術的にはおおむね完成した」と発表しており、作業が順調に進んでいるという認識を示している。貿易問題をめぐる主要な論点は先送りされたままではあるが、一先ず慎重姿勢は和らぐ格好となった。25日の米株高やシカゴ先物にサヤ寄せする格好から買いが先行した日本株市場は、寄り付き直後に22891.62円まで上げ幅を広げている。その後は高値圏でのもみ合いとなっているが、22800円を上回っての推移に。

 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。
セクターでは、海運、ゴム製品、鉱業、非鉄金属、電気機器、鉄鋼、ガラス土石が堅調。半面、保険、水産農林、食料品、不動産、サービス、電力ガス、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、東エレク<8035>、TDK<6762>、アドバンテスト<6857>、オムロン<6645>、エーザイ<4523>が堅調。一方で、信越化<4063>、オリンパス<7733>、リクルートHD<6098>が冴えない。

 先週末に決算を発表した信越化は、一時12320円まで上昇して10月16日以来の年初来
高値を更新したが、その後は下げ幅を広げてきており、本格化する決算を前に足元で強い値動きを見せていた銘柄へは利益確定の動きがみられている。一方で本日決算発表が予定されているファナック、レーザーテック<6920>などは強い値動きをみせており、ショートカバーとみられる動きもあるようだ。決算内容のほか、決算後の株価反応を見極める必要はあるものの、需給妙味のある銘柄などについては、ショートカバーが入りやすいだろう。

 また、戻りの鈍さが意識されていたマザーズ指数は先週からのリバウンドが継続しており、これまで上値を抑えられていた75日線レベルを回復してきている。週間形状では26週線に接近してきており、もう一段のリバウンドをみせてくるようだと、相対的に出遅れている中小型株への見直しの動きが意識されてくる可能性もありそうだ。
先物主導によるグロース株優勢の相場展開の中、中小型株の不安定な値動きは個人投資家のセンチメントに影響を与えていただけに、ここからのリバウンドを見極めたいところでもあろう。


<AK>

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