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日経平均は大幅反落、米先物安や円高で弱含み(訂正)

相場概況
日経平均は大幅反落。10日の米国市場は聖金曜日で休場だった。買いの手掛かり材料に乏しいなか、国内では新型コロナウイルスの感染拡大が続き、週明けの日経平均は186円安からスタート。その後は日足チャート上で19200円台に位置する5日移動平均線水準での押し目買いや、日銀による上場投資信託(ETF)買い実施への期待が下支えとなり、前引けにかけて下げ渋る場面もあった。しかし、後場に入ると米株価指数先物の下落や円相場の上昇とともに弱含み、一時19014.32円(前週末比484.18円安)まで下落した。

大引けの日経平均は前週末比455.10円安の19043.40円となった。東証1部の売買高は10億5607万株、売買代金は1兆6513億円と1月20日以来の低水準だった。業種別では、海運業、証券、鉄鋼が下落率上位で、その他も全般軟調。上昇したのは鉱業と水産・農林業の2業種のみだった。東証1部の値下がり銘柄は全体の80%、対して値上がり銘柄は18%となった。

個別では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>が3%超、ソニー<6758>が2%超の下落。任天堂<7974>は小幅に下落した。4500億円のコミットメントライン(融資枠)設定を要請と報じられたリクルートHD<6098>は8%近い下落。前期業績の下振れや大量閉店が嫌気されたオンワードHD<8016>、3月の「ドン・キホーテ」既存店が2ケタ減収となったパンパシHD<7532>も売りがかさんだ。また、パイプドHD<3919>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、新型コロナ治療薬の開発進展が期待された武田薬<4502>はしっかり。富士フイルム<4901>や安川電<6506>は小幅に上昇した。中小型株ではSHIFT<3697>が商いを伴って大幅続伸。また、抗ウイルス加工の繊維素材が良好な試験結果を示したシキボウ<3109>などはストップ高を付けた。


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