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日経平均は小幅反落、米CPIの影響限られ方向感乏しく

相場概況
日経平均は小幅反落。10日の米国市場でNYダウは4日ぶりに反発し、19ドル高となった。5月消費者物価指数(CPI)は市場予想を上回る伸びとなったが、物価上昇は一時的との見方から長期金利が低下。NYダウは朝方に一時290ドル高まで上昇したが、その後伸び悩んだ。本日の東京市場では先物・オプション6月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買もあり、日経平均は71円高からスタートすると方向感に乏しくもみ合う展開となった。米CPIを材料視する向きは限られ、後場に入ると前日終値近辺での小動きに終始した。

大引けの日経平均は前日比9.83円安の28948.73円となった。なお、SQ値は29046.40円。東証1部の売買高は12億2115万株、売買代金は2兆9082億円だった。業種別では、銀行業、不動産業、その他金融業が下落率上位だった。一方、海運業、医薬品、電気・ガス業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の62%、対して値上がり銘柄は32%となった。

個別では、レーザーテック<6920>が反落し、ファーストリテ<9983>やルネサス<6723>
もさえない。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>といったメガバンク株は米金利低下が売り材料視された。クボタ<6326>の下げが目立ったが、ソフトバンクG<9984>やトヨタ自<7203>は小安い。また、鎌倉新書<6184>やラクーンHD<3031>は決算発表を受けて売りがかさみ、廣済堂<7868>などとともに東証1部下落率上位に顔を出した。一方、前日売られたエーザイ<4523>が急反発。エムスリー<2413>は3%の上昇となり、東エレク<8035>やソニーG<6758>もしっかり。決算や記念配当実施が好感されたアイモバイル<6535>は買い気配のままストップ高比例配分となり、一部証券会社の投資判断付与が観測されたエムアップ<3661>、報道が思惑買いにつながった邦チタニウム<5727>、業績上方修正のラクスル<4384>も東証1部上昇率上位に顔を出した。


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