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日経平均は3日ぶり大幅反落、半導体株に売り、プライム売買代金は3兆円割れ

相場概況
*15:32JST 日経平均は3日ぶり大幅反落、半導体株に売り、プライム売買代金は3兆円割れ
日経平均は3日ぶり大幅反落。19日の米株式市場でダウ平均は109.28ドル高と8日続伸、ナスダック総合指数は+0.03%と3日続伸。決算を受けた銀行株の上昇が続いたほか、長期金利の低下がハイテク株を支えた。良好な経済指標を受けた景気後退懸念の緩和も支援材料となった。一方、前日引け間際に大きく上昇していた日経平均は92.68円安からスタート。米国市場の引け後に発表された決算を受けて電気自動車のテスラと動画配信サービスのネットフリックスが揃って時間外取引で大きく下落していることも嫌気され、下げ幅を広げる展開となった。今後の企業決算や来週の日米の金融政策決定会合を前に様子見ムードが強まるなか商いは低調で、日経平均は後場も下げ幅を拡大、引けにかけて32500円を割り込んだ。東証プライム市場の売買代金は5月11日以来となる3兆円割れとなった。

 大引けの日経平均は前日比405.51円安の32490.52円となった。東証プライム市場の売買高は11億2516万株、売買代金は2兆9627億円だった。セクターでは精密機器、電気機器、機械が下落率上位に並んだ。一方、鉱業、鉄鋼、不動産が上昇率上位に並んだ。東証プライム市場の値下がり銘柄は全体の69%、対して値上がり銘柄は27%だった。

 個別では、蘭ASML の決算後の株価下落を嫌気し、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、HOYA<7741>など半導体株が大きく下落。ローム<
6963>、キーエンス<6861>、イビデン<4062>、村田製<6981>のほか、ファーストリテ
<9983>、信越化学<4063>、メルカリ<4385>、エムスリー<2413>、ANYCOLOR<5032>、ベイカレント<6532>など、ハイテク・グロース(成長)株が全般安い。SUMCO<3436>
は国内証券のレーティング格上げが確認されたが、半導体株安の地合いに押されて売り優勢となった。

 一方、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の海運、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>の鉄鋼、INPEX<1605>、石油資源開発<1662>の鉱業のほか、三井物産<8031>、丸紅<8002>の商社、日産自<7201>、SUBARU<7270>の自動車など景気敏感株・バリュー(割安)株が買われた。クリレスHD<3387>は国内証券のレーティング格上げを受けて急伸。リョービ<5851>は業績・配当予想の上方修正で後場から大幅に上昇。オープンハウス<3288>は外資証券の新規買い推奨を受けて買われた。

 東証スタンダード市場ではプラネット<2391>が急伸。日用品メーカーらが年内に共同の物流システム基盤の運用を開始し、同社開発の物流基盤システムが採用されると日本経済新聞社が報じており、これが材料視された。ADプラズマ<6668>は国内証券の目標株価引き上げで大幅高。業績・配当予想を大幅に上方修正したクロスプラス<3320>はストップ高比例配分となった。



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